日常あったことや、その時々の萌えを語り散らす場。
もう8月ですね。
来週にはBSRの夏の陣です。ドキドキする!
で、以前ちょろっと書いていた、携帯で進めてた小話でも久々にあげてみようかと。
姉が帰省してくるので部屋の片付けしなきゃいけないけどPCで書き直す作業してたよ!
資格の試験勉強もしなきゃいけないけどおまけに絵まで落書きしてたよ!
人間、何かやらなきゃならないことがあると逃避で関係ないことやってしまうもんですよね。
そんな訳で、続きから小話。
・腐向け。ターキリ
・死(に際)ネタ
・ネタとしてよそ様無断拝借。本文には出てきません
・拙文
・落書きで血注意
以上が大丈夫な方はどうぞ。
絵も文も、継続的に描き続けてないとすぐ書き方忘れちゃいますね。
来週にはBSRの夏の陣です。ドキドキする!
で、以前ちょろっと書いていた、携帯で進めてた小話でも久々にあげてみようかと。
姉が帰省してくるので部屋の片付けしなきゃいけないけどPCで書き直す作業してたよ!
資格の試験勉強もしなきゃいけないけどおまけに絵まで落書きしてたよ!
人間、何かやらなきゃならないことがあると逃避で関係ないことやってしまうもんですよね。
そんな訳で、続きから小話。
・腐向け。ターキリ
・死(に際)ネタ
・ネタとしてよそ様無断拝借。本文には出てきません
・拙文
・落書きで血注意
以上が大丈夫な方はどうぞ。
絵も文も、継続的に描き続けてないとすぐ書き方忘れちゃいますね。
死ぬ間際というのは、想像していたよりもこれほど落ち着いているものなのか。
風に吹かれ、木々がざわざわと音を立てる。
それに乗って流れる、鼻につく鉄の臭い。
「…っ、げほっ!」
咳き込むと同時に、ごぼっと血が溢れる。
ぼたぼたと自身の白い上着と、座り込んだ地面を赤く汚す。
傍には大剣がつき立てられ、少し先には、多くの魔物。
全て息絶えており、その魔物たちから流れる血の臭いも余計気分を悪くさせた。
ほんの一瞬だった。
後ろから足に噛みつこうとしてきた魔物を避けたその一瞬の隙に、別の魔物が飛びかかってきた。
瞬間、横腹に衝撃。次いで追いかけるように走る激痛。
好機とばかりに群がる魔物たちを痛みを堪えながらも何とか全て斬り伏せたが、船に戻るだけの余力はなかった。
足を引きずり腹を押さえながら歩き出すが、ふらりと揺れる視界に抗えず、数歩進んだだけで結局側の木に倒れ込むように寄りかかると、そのままずるずると力尽きる。
「はあ…は…」
肩で息をする度に全身が痛む。腹の傷の他にも肩や足、そこら中が爪で裂かれ赤く染まっていた。
こんなことなら一人でなく、誰か誘えばよかったと片隅で思う。
殆どがそれぞれの依頼で出払っていたこともあるが、依頼自体は簡単な内容だった。だから一人でも大丈夫だろうと思っていた。
実際依頼は問題なく終わらせたのだが、しかしその帰り道、魔物の群れに囲まれてしまった。
普段はもっと奥に潜み、この辺りではあまり見ない種だ。
餌が手に入らずここまで出てきたのか、皆空腹に目をぎらつかせていた。
なんとか餌にされる事態は避けたものの、これでは結局相手の胃に入るか入らないかの違いだけになりそうだ。
失血のせいか、頭がぼんやりしてくる。
自らが体に赤を纏っていることに、怪我からではない怖気にぶるりと小さく震えた。
どくんどくんと、心臓の鼓動に合わせて流れ出る血液。その度に、白い上着が赤く塗り替えられていく。
こんな傷、あの時に比べれば何ともない。
そう思い何とかもう一度立ち上がろうと試みるものの、どうにも力が入らない。
むしろ僅かに動くだけでも全身が痛み、余計うずくまるだけだ。
このまま一人で、こんな森の中で野垂れ死ぬのだろうか。
まあ、誰かに看取られるなんて贅沢な最期を迎えられるような立場の人間ではないし、お似合いかと自嘲気味な笑みを零す。
遅くまで戻らなければ船の皆が捜しに来てくれるだろうが、果たしてそれまでこの体が残っているか。
血の臭いにつられた他の魔物たちに喰い荒らされ、骨しか残っていないかもしれない。
それは、ちょっと寂しいなと思う。
看取られなくてもいいが、せめて遺体くらいは誰かに回収してもらいたいものだ。
それに喰われてしまったら、あいつに渡せない。
本気か冗談か、以前“死んだらくれ”と言われた、己の右目。
乾いた血のように濁った赤の、色の違う瞳。
この色のせいで碌な目に遭わない人生だった。
自分からしたら忌まわしいものでしかない。これを見た者も皆、気味悪がるか、物珍しさに下心を持って近付き裏で売ろうとするかだった。
だからそんなことを言われたのは初めてで、少なからず衝撃的だった。
とても信じられなかったが、不思議と今は悪い気はしない。
あいつが欲しいと言うのなら、こんなものでよければくれてやってもいいと。
だってもう他にあげられるものはなくなってしまうのだから。
あの時は動揺して突っぱねてしまったけれど、求められたことは嬉しかった。
だから、どうせ死ぬのならせめてもう少し安全なところがいい。
ここで死んで魔物に喰われてしまったら、この目をやれなくなる。
しかし体を動かそうとしても、痛む腹部が悲鳴を上げるばかりで立ち上がれない。
「…くそ…」
悪い。約束守れないかも。
ぼんやりと、霞む視界の中で思い出が浮かぶ。
ああ、これが走馬灯というものか。
しかし、思ったよりも落ち着いている。こんなことを考えるくらいには。
死にたくないとは思っていつつも、無様にもがく体力ももう残っていなかった。
思えば、渡せなかったものも、言えなかった言葉も沢山あったと思う。
あの男の前ではつい意地を張ってしまって、余計な憎まれ口ばかりで本当に言うべきことを言えなかったことも多かった。
そういえば、この間貰ったピアスの礼も、まだまともに言っていなかった気がする。
「………」
そうだ、まだ死ねない。
帰ったらきちんと言わなきゃいけない。
昨日まではこんなこと思わなかったかもしれないが、今こんな状況だからこそ、言いたいことを言っておきたいと思った。
力が入らず痛む左腕を無理矢理動かし、そっと持ち上げる。
次に会った時に、伝えたいことがある。
ちゃんと言おう。“ありがとう”と。
伸ばした指先は、左耳で光るピアスに触れようとし、届く前にぱたりと落ちた。
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あとがき
切ないセリフったー
お題「(心の中で)悪い。…約束守れないかも」
お題「(死の間際で)次に会った時に、言いたい事があるんだ」
忘れた頃にまだやってる。切ないお題3つ目。キリク編です。
今回は2つ使ってみました。
お題が死の間際ということで、数年前に某様が書かれたネタに便乗してます。
死んだらくれって言われてたから。
以前漫画で似たような状況の似たようなネタを描いた気がするけどキニシナイ!
こう、今わの際のモノローグなネタが好きなんです!
正直、魔物の群れに襲われた程度で人外レベル集団のギルドメンバーが死ぬとは思いませんが、まあそこはネタの都合ということで。
キリクだって深手を負えば死ぬよ。にんげんだもの。
最後キリクがどうなったかはっきりとは書いていませんが、そのまま結局伝えられず死んでも、運よく誰かが見つけてくれて一命を取り留めて、意識が無くなる前考えてたことが急に恥ずかしくなってうわあああって一人もだもだしてても、どっちでもいいかなと。
ネタ上ですがよその子無断拝借すみませんでした。
では、ここまで読んでくださってありがとうございます。
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