日常あったことや、その時々の萌えを語り散らす場。
そろそろ、去年もやったあのイベントがやってきます。
200人分の証明書作るよ!右手がブレイクフラグだよ!
しかも去年は先輩がちょっと手伝ってくれたけど、今年人事異動でよそに行っちゃったから今年は全部一人だよ!
やる前から嫌だ。新しい上司声が大きい上に字が汚くて読みづらいのも嫌だ(←
話を切り替え、久しぶりにがさがさっと小話なんぞ書いてみました。
最近の忙しさでストレスが溜まってるのであまーい話でも書きたいと思いつつ、結局出来上がったのは薄暗いのでした。なぜじゃ。
主従で、ヤマもオチもイミもない。カップリング要素もありません。
ただしほんのちょっと血表現なのでご注意。
200人分の証明書作るよ!右手がブレイクフラグだよ!
しかも去年は先輩がちょっと手伝ってくれたけど、今年人事異動でよそに行っちゃったから今年は全部一人だよ!
やる前から嫌だ。新しい上司声が大きい上に字が汚くて読みづらいのも嫌だ(←
話を切り替え、久しぶりにがさがさっと小話なんぞ書いてみました。
最近の忙しさでストレスが溜まってるのであまーい話でも書きたいと思いつつ、結局出来上がったのは薄暗いのでした。なぜじゃ。
主従で、ヤマもオチもイミもない。カップリング要素もありません。
ただしほんのちょっと血表現なのでご注意。
朝、皆の朝食も終わり、その後片付けにロックスがぱたぱたと食堂を飛び回る。
そこに現れた、白い布を抱えた黒髪。
「すみませんロックスさん、漂白剤が切れていたようなのですが…」
「あ、シュヴァルツ様!すみません、今詰め替え用を…!」
洗い終わった皿を棚に戻す手を休め、慌ててシュヴァルツの元に飛んでくる。
シュヴァルツの手には、普段洗濯場に置いてある漂白剤の容器がある。中身は空だ。
「いえ、替えが置いてある場所だけ教えて下さい。あとは私が自分でやります」
「そんなこと!それにシーツ一枚でしたら僕が…」
「いいんです。いつものことですし…それにこんなものを洗わせてしまうのも悪いですから」
"こんなもの"という言葉に、ロックスがちらりとシュヴァルツが持つシーツに目をやる。
何の変哲もないシーツ。いや大きさからすると枕カバーか。
しかしその白い布地に、不自然な色を見つけた。
薄くなってはいるものの、くすんで茶に近くなった、点々と色づく赤色。
そしてその上にかぶせるように更に散らされている、もう少し濃い赤。
何かと問うまでもなく瞬時に理解する。この、赤は。
「っ……!?」
ばっと思わずシュヴァルツを見れば、普段と変わらぬ表情。
その目から、感情は読み取れない。
「…えっと、地下1階の物置の…右側の棚に買いだめている洗剤類が置いてありますので…」
「ありがとうございます」
一言礼を述べ、踵を返して食堂を出て行こうとする。
その途中、何かを思い出したようにぴたりと足を止めた。
「あ、そうだロックスさん。ついでなのですが、後でハーブティーの茶葉を少し分けて頂けないでしょうか?個人的に持っていた茶葉の補充をするのをつい忘れてしまいまして」
「え?は、はい…。構いませんが、シリル様にですか?」
「ええ。毎晩お休みになる前に一杯お飲みになるのです」
ハーブティーには睡眠作用があると言いますし。と呟く。
確かに、ハーブティーにはリラックス効果があり、それにより眠りを誘う作用があるとよく聞く。
「あの、シリル様は寝つきがよくないんですか?」
おずおず、といった様子でロックスが尋ねる。
こんなプライベートな質問、本来なら執事の身でするものではないとは思いつつも。
もし寝付けないような悩みがあるのなら、誰かに相談するよう勧めてみようかと思ったから。
「寝つきが悪い…というよりも、眠りが浅いのです。眠ったと思ったらすぐに目が覚めてしまって。なかなかゆっくりと深くお眠り頂けることがないものですから、気休め程度にで も飲んで頂けたらと…」
そう話すシュヴァルツの表情はあくまでいつも通りだが、声は少し、ほんの少し沈み込んでいるようだった。
さり気なく枕カバーをたたみ直してシミが隠れるようにし、今度こそ食堂のドアに歩を進める。
後で茶葉を用意しておきますと伝えると、「ありがとうございます」と答える声はもう普段のものに戻っていた。
「……………」
ぱたぱたとその場にとどまったまま、つい考え込む。
あの様子からすると、シュヴァルツは今までも一人で枕カバーを洗っていたのだろう。
ロックスはあんな色に染まったシーツやカバーを見たことはないし、そういえばそもそもシリルが使っているシーツ類が、
どんなに湯で手洗いしても、漂白剤を使っても落としきれない赤。
元が白いからこそ、余計に目立つ。
いっそ新しいものに替えてしまえばとも思うが、きっといちいちそんなことをしていたら消費量がかさんでしまう。
だから、あえて落ちない汚れがついたままのシーツを、出来る限り洗って使い続けているのだろう。
「…あ、お皿…片づけないと」
きっとこれからも自分が洗うことはないであろう赤いシーツを思い、ふと片付けの途中であったことを思い出して、ふらふらとキッチンへと戻っていく。
かの人は、ゆっくりと眠ることすら許されないのかと物悲しく感じながらも、分ける茶葉は何がいいか後でじっくり選ぼうと思った。
*
夜、皆が眠りについた静かな時間。
ただ一室だけは、ベッドサイドのランプを仄かに灯し、様々な音が空気を震わせていた。
激しく咳き込む音。潰れた喉に必死に空気を取り込むヒュウヒュウと掠れた音。
喉の奥に引っ掛かった血液が、呼吸の度にごぼごぼと不快な音を脳に届ける。
頭を横に向ければ、咳き込んだ拍子に口内の血が飛び散り、また残りがだらりと口の端を流れ落ちた。
白い枕カバーに赤が染み込む。薄く色づくシミに、更に上塗りされていく。
「はーっ…はー…」
激しい咳で呼吸がままならないせいか、眠気のせいか、うっすら開いている目は虚ろだ。
眠いだろうに、夜くらいゆっくりと休みたいだろうに、病はそれを許さない。
それに対して何も出来ない自分が歯がゆい。咳き込み震える背をさすりながらぎしりと奥歯を噛み締めた。
シーツを握りしめる、血の気のない手。
臓腑を食い荒らされる、抗えない苦しみとは如何ばかりなものなのだろうか。
眠る前、熱いハーブティーを飲んで穏やかに笑んでいたのを思い出す。
しかしその姿は、苦しげにくぐもった呻き声ですぐに掻き消された。
繰り返される咳と、先程より少し濃くなった鉄の匂い。
ただそれらは全て、船の厚い鉄作りの壁に阻まれて、部屋の外へと届くことはないけれど。
今日も静かに夜が流れていく。
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何が書きたかったかと言われれば特に思い浮かばない。
ただ、最近シリル元気そうだなということで病弱設定を蒸し返してみました。
血が付いたシーツやら枕カバーやらを洗濯物で出すわけにはいかないし、シリル自身もあまり見られたくはないと思うので、シュヴァルツがいつも一人で洗ってると思います。
血はなかなか落ちないらしいので、ある程度薄くなればいいかなくらいで。
それにしても、シリルが寝れないということはシュヴァルツも寝れないということで。
テオドールに主従にと、うちは睡眠不足な奴らが多い気がします。
自ら寝てないか、寝たくても寝れないかの違いはあるけど。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
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